iPhoneを急速充電するデメリットは?安全に使う方法を解説

iPhoneを急速充電するデメリット

近年のiPhoneやAndroidスマホには急速充電という機能が搭載されています。

最新の機種では15分で満充電が出来るという機種も登場していますが、通常よりも早い時間で充電が出来る分、本体が熱くなったりバッテリーが劣化するデメリットがあるのでしょうか。

本記事ではiPhoneを急速充電する際のデメリットと、安全に充電する方法などを解説します。

目次

スマホの急速充電とは

スマホの急速充電とは何か

本項では、まず急速充電とは何なのか、どのような仕組みで急速充電をしているのかを解説します。

スマホに供給される電力が多く充電が早い

スマホを急速充電する場合、通常の充電よりもスマホに供給される電力が多く、結果的に充電速度が早くなります。

一般的にスマートフォンは5V×1.5A=7.5Wで充電しています。

それに対して急速充電は9V×2A=18W以上の電力で充電されています。

通常の充電よりも約1/2〜1/4程度の時間で充電することが出来るため、急いでいる時や充電が無くなってしまった時にとても役立ちます。

急速充電の規格は様々

急速充電の規格は様々あり、採用されている規格はスマートフォンによっても違います。

XPERIAやGalaxyなどの国内で発売されているAndroid搭載スマホは、Quallcomm社が開発したQuick Chargeと呼ばれる規格や、USB統一規格のUSB Power Delivery (USB PD)と呼ばれる急速充電方法を採用しています。

iPhoneは急速充電の規格に名称は無く、Apple独自の規格で急速充電に対応しています。

iPhone,Androidの急速充電対応機種

現在発売されているほとんどのスマートフォンは急速充電機能が搭載されています。

国内で発売されている主なスマートフォンの対応状況は以下の通りです。
※Quick Charge 3.0以上対応機種

iPhone

iPhone 8、iPhone SE(2020)、iPhone8 Plus、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max
iPhone XR、iPhone XR、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max

XPERIA

XPERIA XZ/XZs、XPERIA X compact、XPERIA XZ Premium、XPERIA XZ1、XPERIA XZ1 compact
XPERIA XZ2、XPERIA XZ2 compact、XPERIA XZ2 Premium、XPERIA XZ3、XPERIA XZ3 Premium
XPERIA 1、XPERIA 1ii、XPERIA 1iii、XPERIA 5、XPERIA 5ii、XPERIA 5iii、XPERIA 10、XPERIA 10ii
XPERIA 10iii

Galaxy

Galaxy S8、Galaxy S8+、Galaxy Note8、Galaxy S9、Galaxy S9+、Galaxy Note9
Galaxy S10、Galaxy S10+、Galaxy Note10、Galaxy Note 10+、Galaxy S20 5G
Galaxy Note20 Ultra 5G、Galaxy S21 5G、Galaxy S21+ 5G

スマホを急速充電するデメリット

iPhoneを急速充電するデメリット

では、実際にiPhoneなどのスマートフォンを急速充電した際にどのようなデメリットがあるのでしょうか。

本項では急速充電がスマートフォンに与える影響を解説します。

本体が熱くなりやすい

急速充電は通常の充電に比べ、より多くの電力を使用して充電するのでスマートフォンが熱くなりやすいといったデメリットがあります。

本体が熱いまま充電を続けるとバッテリーに大きな負荷がかかり、故障や劣化の原因となります。

バッテリーが劣化しやすい

スマートフォンに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、長年使用することによって最大性能が徐々に低下します。

性能の低下を少しでも防ぐ為に、バッテリー残量が少ない時は通常通り充電し、バッテリー残量が多くなると低速で充電するように設計されています。

しかし、急速充電を使用していると通常よりも高負荷の状態で充電される為、バッテリーの劣化を引き起こしやすいと言われています。

一般的にスマホは2年〜3年程度でバッテリーが劣化すると言われていますが、それよりも早い時期にバッテリーの減りが早いと感じる場合は充電環境を見直すことも必要かもしれません。

急速充電で過充電されることは無い

充電が100%になった状態でケーブルを繋げたままにしていると、過充電によってバッテリーに負担をかけるという話を聞いたことはないでしょうか?

昔の機器は充電管理機能が弱く、満充電の状態でも電力を供給し続けてしまいました。

現在のスマホは満充電を感知すると自動的に給電量を少なくする機能が標準で搭載されている為、満充電だからと言って無理に充電をやめる必要はありません。

急速充電に対応した充電器が必要

iPhoneやAndroidスマホを購入した際に付属されている充電器は、急速充電に対応しているとは限りません。

急速充電を実現するには、以下の2種類が必要です。
・18W(ワット)以上の出力に対応した電源アダプター
・USB-C-Lightningケーブル(iPhoneのみ)

急速充電に対応している電源アダプターを判別する場合は、アダプターの背面などに印字されている情報を確認しましょう。
「18W対応」「5V/2.4A」「5V/3A」「9V2A」などと記載されている物であれば急速充電に対応しています。

iPhone急速充電 アダプター

絶対にやってはいけない充電方法

充電で気をつけること

スマートフォンに搭載されているリチウムイオンバッテリーは充電をすることで何度も使用出来る便利なバッテリーですが、使用方法を間違えたまま充電をしているとバッテリーに極端な負担がかかってしまいます。

通常2年〜3年程度で充電の減りが早くなり寿命を迎えると言われていますが、極端な負荷がかかった状態で使用されているスマートフォンなどでは1年程度でバッテリーの寿命を迎えてしまうケースもあります。

本項目では絶対にやってはいけない充電方法をご紹介します。

高温状態で充電をする

気温が高い部屋や、車のダッシュボードのように暑くなりやすい場所で充電をしたり、充電中に本体が高温になったまま充電を続けていませんか?

スマートフォン本体の温度が高い状態で充電をし続けると、寿命を縮める、バッテリーが膨張する、と言った悪影響を及ぼします。

また、最悪の場合バッテリーが発火してしまう可能性もあります。

充電中に本体が熱くなったと感じた場合、ケースを外したり、充電を一旦やめるなど本体を冷ますことを心がけましょう。

スマホを冷やす時に保冷剤を使用したり、冷蔵庫に入れると本体が水没してしまう可能性があります。
必ず自然に熱を冷ますようにしましょう。

充電中にゲームなどの重い処理を行う

ゲームやYouTubeなど、処理が重くなる傾向にあるアプリを充電中に使用していませんか?

こちらもスマホが重たい処理を続けることによって発熱し、バッテリーを故障させる原因となってしまいます。

充電中はなるべくスマホを使用しないようにしましょう。

24時間充電器を繋げたままにする

仕事に使用する端末や、動画を見るためのiPadなどを24時間充電器に繋げたままにしていませんか?

充電が100%まで溜まった状態で過充電されることはありませんが、スマートフォンやタブレットは使っていない状態でも徐々に電力を消費しています。

充電器を24時間繋げたまま放置していると、待機状態で消費した電力も24時間充電され続けることになってしまいます。

結果としてバッテリーの膨張や、極端な劣化などによる故障が発生する原因となります。

満充電状態では充電器から取り外すように心がけましょう。

充電異常やバッテリーの故障はすぐリペアラボへ

バッテリー 劣化 修理

本記事ではスマホの急速充電について解説しましたが、スマートフォンが普及するに連れてバッテリーや充電機能が故障してしまうケースも急増しています。

故障した状態で使用していると更に症状が悪化し、最悪の場合電源が入らなくなったり、本体が発火してしまう恐れもあります。

充電が出来なくなった、バッテリーが劣化して減りが早い、バッテリーが膨張してしまった、電源が入らなくなってしまったなど、故障が疑われるような場合はすぐにリペアラボ 奈良店へご相談ください。

リペアラボ 奈良店ではバッテリーの交換や充電機能の故障も即日で対応しております。

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