リペアラボ 奈良店です。
本日は、起動しなくなったガラケーのデータ復旧実績をご紹介します。
ガラケーは端末の特性上、仕事の連絡先や、昔の大切な写真データなど重要なデータが入っていることが多々あります。
しかしガラケーは修理用の部品が流通しておらず、端末によっても内部構造が様々なので修理出来るお店が少ない現状です。
当店ではガラケーの修理も対応しておりますので、突然動かなくなってしまう理由や、どのような工程で修理をしているのかを実際の修理風景も交えながら解説します。
ガラケーが起動しなくなる理由
まずはガラケーが動かなくなる理由についてご説明します。
故障原因は大きく分けて2つあり、1つ目はバッテリーの消耗です。
携帯電話に搭載されているリチウムイオンバッテリーは使用に伴い徐々に性能が劣化します。
長年使用していたガラケーの電池もちが徐々に悪くなり、起動しなった場合はバッテリーの劣化を疑います。
また、数ヶ月や数年ガラケーを使用せずに放置していた場合も、バッテリー内の電力が完全放電してしまい、起動しなくなってしまいます。
上記のようにバッテリーの消耗により起動しなくなったガラケーは、バッテリーを交換することで起動する可能性があります。
2つ目の原因は、本体基板の故障です。
スマートフォンやガラケーの内部には基板と呼ばれる精密な機械が組み込まれており、この基板に電話帳や写真などのデータが保存されています。
何らかの理由により基板がショートしてしまった場合、充電をしてもバッテリーを交換してもガラケーを起動させることは出来なくなってしまいます。
そのようなケースでも、ショートしてしまった基板を修復する作業で内部のデータを取り出すことが可能です。
故障箇所の特定作業
ここからは実際の修理画像を載せながら解説をします。
今回の修理端末はこちらです。
お客様が数年前に使用していたガラケーで、当時メールで連絡を取っていた方の連絡先が知りたいと思ったところ、全く動かなくなっていたそうです。
ガラケーの修理はこのような内容のご相談が非常に多くなっております。
まずは故障箇所を特定する為、端末の分解を行います。
こちらがガラケーを分解している最中の状態です。
バッテリーや液晶などの点検を行いましたが異常は見られませんでした。
緑色の板に細かい部品が数多く実装されている物が基板ですが、今回はこの基板がショートしていることによって起動しない状態に陥っているようです。
この基板を顕微鏡で観察しながら、ショートしている回路の特定、ショートしている回路内でどの部品が壊れているかの特定を行います。
故障箇所の修復作業
特定作業が完了した後は、実際に故障している部品を除去し、修復します。
今回のケースでは赤い丸で囲われたコンデンサーと呼ばれる部品がショートしていた為、故障したコンデンサーを交換します。
故障していたコンデンサーの大きさを10円玉と比較してみます。
ご覧の通り非常に細かい箇所の修復作業となりますので、基板の修理が出来るお店は全国にもほとんどありません。
当店では委託などではなく、実際に店舗内で基板の修理作業を行い、数多くのデータ復旧を実現しています。
修理後の状態確認
故障箇所の修復が終わったところで、実際にガラケーの状態確認を行います。
このように、無事起動させることが出来ました。
その他の動作異常が無いか、内部のデータが残っているかなどを確認します。
メールの送信履歴もしっかりと残っていることが確認出来ました。
突然動かなくなったガラケーからデータが消えてしまうことはほとんど無く、修理が成功した場合は全てのデータが元通りに復元出来ます。
まとめ
今回はガラケーのデータ復旧についてご紹介しました。
動かなくなってしまった端末からも、データを取り出すことが出来る可能性は十分にございます。
他店で修理が出来ないと断られた端末でも、諦めずにご相談ください。